よく海外映画にでてくる日本はなにかが微妙に違うなーと感じているのは私だけではないはず。例えば、日本を表すカラーというとほとんどの日本人が「赤」を選ぶと思いますが、海外からみたらどうなのでしょうか?担当している案件で調べる機会があったのでまとめてみました。
国内からみた日本の色
日本の色といえば着物で使われるようなすこし彩度をおとした、落ち着いた色味ですね。それぞれに付けられた名前も特徴的です。枕草子や源氏物語(現代語訳しか読んだことありませんが)なんかを読むと、よく男女の着物の色を細かく描写されていますが、読んでいて色がぱっとわからないものもありますが言葉の美しさを感じますし、当時の日本貴族が配色センスというものを重要視していたのが分かります。また、身分によって纏えない色もあったようなので、高貴さを色の描写で表現していた部分もあるかもしれません。
日本のナショナルカラー
ナショナルカラーとはその国を体現・象徴するとされる色です。その国の国旗や国章を元にイメージされることが多く、スポーツの国際試合、オリンピックなどで「チームカラー」に使われる色を指す場合もあるようです。
日本-白と赤。いわゆる日章カラー。
(サッカー日本代表は青。野球日本代表はグレー。バレーボール日本代表は黒。)
歴史・文化によるカラーイメージの違い
日本の「赤」はお正月にイメージされるようなおめでたい、神聖な色でもありますが、一方で海外では共産主義や血、争い、興奮などという連想を起こす国もあるようです。
太陽を表す色が各国で差があるのは有名ですが、他にも、日本ではりんごは赤、メロンは緑ですが、ヨーロッパではりんご=緑(青りんご)、メロン=オレンジ など食文化も色のイメージに影響するようです。
さらに、日本からみた日本と海外からみた日本のイメージにもズレがあるので日本のイメージカラーに違いがあるのも納得ですね。
日本在住の外国人が選ぶ日本の色
下記、日本在住の外国人20名にした質問「日本の印象を色に例えるとしたら何色?」の回答です。
(質問対象者の国籍:中国、ロシア、シリア、イギリス、トルコ、イタリア、韓国、インドネシア、ポーランド、ドイツ、フランス、スペイン、ブラジル、アメリカ)
赤と白
圧倒的に多かったのが、やはり日本人の国旗であるこの色のようですね。日本に対して「清潔」というイメージから白を連想する方もいらっしゃるようです。
桜色・ピンク
桜といえば日本では春の季語ですが、海外から見ると日本=桜の印象が大きいようですね。日本日本在住者ではなく桜並木をみたことのない海外在住者もこのイメージをもつのでしょうか。気になるところです。
青
サッカー日本代表のユニフォームカラー「サムライブルー」の色や島国である日本から連想されるようです。
緑
先進国では「森林率」がトップクラスで自然が豊かな日本、そこからイメージされたのでしょうか。さらに日本といえば緑茶・抹茶ですね。個人的には日本人の優しい性格も関係してるような気もします。
そのほか
紫・茶色・薄いグレイ・オレンジなどがありました。
アジア4か国が選んだ日本の色
実は最初海外から見た日本の色を調べようと思ったのは、中国みたいに日本と同じく国旗が赤の国も日本=赤なのか?という疑問が最初でした。日本のご近所アジア圏のデータがありました。
この調査は、株式会社インテージさんが株式会社日本カラーデザイン研究所さんと共同で実施した、2013年1~4月に日本、中国、タイ、ベトナムの20~50代一般男女・各国約80人を対象に色見本のパネルを使って行ったようです。
日本を含めた4カ国中3カ国は赤が日本の色として1位ですね。国旗が赤色の中国は白を日本の色としています。やはりここも清潔さが理由でしょうか。さらに前述の桜色(ベビーピンク)・ピンクが入っていますね。
下記参考にさせていただきました
Wikipedia ナショナルカラー
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%BC
日本を色に例えるとしたら何色? -日本在住の外国人に聞いてみた
https://news.mynavi.jp/news/2014/03/20/162/
国のカラー=国旗? 日本を色で表わすと何色か日本在住の外国人に聞いてみた
https://news.mynavi.jp/news/2014/03/04/271/
アジアインサイトレポート第3弾『アジア4ヵ国の色に関する意識調査』
https://irorio.jp/eika_k/20130801/71264/